厳美渓に行こうと予定してたら、台湾の人から「空飛ぶだんごが有名だ」と教えてもらいました。
一回テレビで見たことあったのですが、実際に行ってみたら、ただ面白いだけではなく、見習うべきホスピタリティの形がありました。
世界平和を語るハッピーなおじちゃんが「かっこう」良すぎました。
厳美渓は、一ノ関から少し内陸に入った場所に位置する渓谷です。
逆側にある猊鼻渓と名前が紛らわしすぎます。
3月まで空飛ぶだんごは休みだと書いてあったので期待していなかったのですが、
ついてみたらちょうど少し前から営業開始したとのこと。ラッキー。
冬季休業期間についてはご注意ください。
川を越えて飛んでくる「空飛ぶだんご」
バスで厳美渓に着くと、橋のさきに、かっこうだんご屋が見えます。
でも、空飛ぶからには、目指すは、対岸です。
岩場に屋根のついたスペースがあります。
そして、行ってみると、テーブル・椅子とゴミ箱がありました。
その傍らには・・・
出ました空飛ぶだんごの籠です。
代金をかごに入れてから板をたたくと、どうやら注文が入るようです。
代金を入れて、早速たたきます。
すると、家の中から人が出てきて、籠を引き上げていきます。
アナログだー。
間もなく、小屋に同行者の出身国の旗が掲げられました。
(この時は、小屋に先に行って同行者の国籍を伝えていました。)
おぉ。なんか準備が進んでる。
そして、数十メートル先から、だんごが飛んできました。
これウケる。
楽しんで写真撮りまくっているうちに到着。台湾語のメッセージいり。
台湾人多いみたいです。
お茶もこぼれず到着。これ面白いなー。
美味しいお茶とだんごにほっこり
いざだんごを実食。消費期限はその日限りなのでご注意ください。
3種類のだんごがひと箱に入ってます。
これで400円は、まずまずのコストパフォーマンス。
おいしそー。
柔らかくてもちもちして、満足のだんごでした。
三本食べるとそれなりにお腹いっぱいになるのでご注意を!
飛ばす側に、見習うべきホスピタリティがぎっしり
ここまでは、楽しかったね、美味しかったねって話なのですが、
ここから先が、なるほどーと感心させられました。
訪れたのは、また岸を超えて、郭公だんごのお店。
中は少し宗教的・家庭的な雰囲気でした。
話してみると、
「だんごを飛ばしてる場所みます?」とお声掛け頂き、是非お邪魔することにしました。
この階段の先が、だんごの発射場所のようです。
じゃーん!!これが対岸からの眺めです。
少し後ろを振り向くと、妙にリアルな像が置かれています。
そしてその後ろには大量の写真が。
聞くと、今のご主人のおじいさんで、満州に行かれていた人なのだとか。
そして、裏に貼られている写真はここを訪れた多くのお客さまとの写真という事でした。
へぇへぇ。
そんな話をしながら、iPadで一緒に写真を撮ってもらいました。
対岸には外国人と思しき団体旅行者の姿。
こっちから写真を撮っているのですが、向こうからも撮っています。
その彼らに向かって、だんごをセットしていきます。
お茶もセット。
国旗も掲げて、びよーん!!
そんな裏舞台。
あんな木をハンマーで叩いただけで気付くのかなと思っていたら、
しっかり、モニターが設置されていて、対岸の様子が映し出されていました。
すごー。
そちらサイドの壁にも写真はぎっしりです。
そうこうしているうちに、
さっきiPadで撮影した写真を現像してプレゼントしてくれるというサプライズ。
まじですかー。嬉しいな。
こういうの外国人も喜ぶだろうなー。
お客様の出身国の旗を掲げていたのですが、
傍らには数十本の旗が用意されていました。
すごーい。すごすぎる。
しかも写真じゃ伝わらないところですが、
その国に馴染みのBGMをかけながらだんごを飛ばすというこ拘り様。
海外に行って、日の丸とか掲げてくれたら、めっちゃ嬉しいよなー。
LOVE&PEACEを地で行く、イケてるおじちゃんが、この空飛ぶだんごの全てでした。
国境とか関係なく、ちょー笑顔で楽しんでもらおうと接していて、
それがちょー楽しそうな看板おじちゃん。
使い古されてしまった「おもてなし」って言葉はこういうことなんだろうな、と思いました。
「こういう、人と人と楽しく付き合うことが、世界平和なんだよな」的なことを言ってて、
めっちゃかっこよかったです。
最後には、配達するかっこよすぎる車に乗せてくれて、
寄り道してくれつつ、次のスポットまで送ってくれました。
最後に、そんなかっこよすぎて人間力溢れすぎたおじさんの写真を1枚。
「この人がいるだけで、この人に会いにもう一度、厳美渓に行きたい」
そう思わせてくれる力が彼にはありました。
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