「小布施、小布施」って名前は良く聞いていたのですが、どんな街でどこにあるのかは、全く知りませんでした。
ひょんなことから立寄ってみたら、とっても魅力的で、また来たいって思える素敵な町でした。
街並みもきれいだし、食べ物もおいしいし、人もやさしい。
小布施は素敵な街です。
長野県北東部に位置する栗の街小布施
小布施がどこにあるかというと、長野県の北東に位置しています。
長野市善光寺や外国人が多く訪問している地獄谷野猿公苑と合わせて楽しめる場所にあります。
小布施町内には9つの和菓子店があって、栗のお菓子がとくに有名です。
お店にも栗が飾られていました。
訪問した冬は人が少なかったですが、カフェの人曰く、「一番いい時期に来たわ」とのこと。
栗をはじめ、りんご・ブドウが有名な小布施では、
秋の季節は駐車場も入れないくらいに人が集まり、どの飲食店でも1-2時間待ちはざら、
食べれただけ良かったね、という状況になるようです。
冬の小布施。
ちょっと寒かったけど、ゆっくり過ごすことができて、シーズンとしてはとても良かったです。
素敵な街並みとオープンガーデンの取組
小布施は、昔ながらの景観を大事にしている街です。
いたるところに、昔ながらの蔵や和風建築が残されています。
それだけであれば、他のエリアでもあると思うのですが、
小布施が楽しいなーって思ったところとして、
「小布施町オープンガーデンの家」という取組がありました。
この小さいサインが目印です。
何かっていうと、これが置かれた家は自由に入って、いいという合図。
素敵な人の家のお庭にお邪魔します。
こんな和風建築の素敵そうな門の奥も、
「どうぞご自由にお通り抜け下さい」と開放されています。
裏道にまた素敵な空間が広がっていたりします。
それぞれの家が庭や私道を素敵に維持していてまた素敵です。
このように、町の中を迷路のように散策して、いろんな風景を楽しめる、
それが小布施のいいところなんだなと思います。
酒造の敷地も、ご自由に通り抜けできます。
整備された裏道を抜けていきます。
めっちゃ酒の瓶が山積みされていました。
お菓子工場の敷地だって、自由に通ることができます。
お菓子を作っている風景を間近に見ることができました。
ハイシーズンはものすごい人ごみなんだろうなー。
ハート形の水落としを発見したり裏道でも楽しい発見がいっぱいです。
小布施で栗スイーツ食べ歩き
素敵な街並みとオープンガーデン散策だけでも十分楽しい小布施ですが、
やっぱ旅のアクセントに、食べ歩きは欠かせません。
「桜井甘精堂」で栗シュークリームとくりまんじゅう
小布施の朝は9-10時くらいから動き出します。
そんな中、9時からオープンしている桜井甘精堂をまずは訪ねてみます。
机の上に置いてあった落雁をまずは試食。
店内は広々ゆったりした造りになっていました。
ロゴが栗を模した形なのがまたカワイイ。
栗ようかんや栗鹿の子が名物のようですが、せっかくなので、違う路線を攻めてみました。
1つは、栗シュークリーム。
指先にちょこんと乗る可愛いサイズで160円とそこそこのお値段しますが、
クリームがしっかり栗の味がして、とってもおいしい一品でした。
そして、もう一つは、栗まんじゅう。4つで400円です。
袋を開けると中に4つの栗まんじゅうが個装で入っています。
お1つパクリ。
優しい栗の餡が口の中に広がって美味しかったです。
食べられなかった「小布施堂」の時間限定モンブラン
次に向かったのは、北斎館の横にある小布施堂の支店。
ここのカフェでは凄いフォトジェニックなモンブランがあるという事で向かったのでした。
しかし・・・
お目当てのモンブラン朱雀は、14:15~のご提供とのこと。
しかも冬季は15:00まで。
45分しか食べられない、幻のモンブランは次回にお預けとなりました。
「栗の木テラス」で紅茶とモンブラン
幻のモンブラン朱雀には出会えませんでしたが、
別のお店の人がおススメのお店を紹介してくれました。
それが栗の木テラス。
一見、教会っぽい風の建物です。
あとで、おむつ台を借りようとして知ったのですが、桜井甘精堂の系列店だった模様。
店頭は、ケーキ屋で奥に、カフェが併設されていました。
さっきオープンガーデンで通り抜けたお菓子工場がまさにここです!
モンブランも然ることながら、お茶のラインナップが凄かったです。
店内は、落着いた雰囲気。
紅茶は詳しくないので、お店のおススメに従いました。
ディンブラだったかな。
そしてこちらが栗の木テラスのモンブラン!
どーん!
なんだか少しスマートな印象。
モンブランの中に包まれた生クリーム。
美味しかったー!!
モンブランのこのうにょーってしたやつ、栗じゃなくても色々応用できそうだけど、
あまりモンブラン以外で見ないよなーってふと思ったりしながら、満喫のモンブランでした。
「栗」だけじゃない、小布施の魅力
小布施というと、「栗」のイメージが強いですが、栗以外もあるんです。
おススメは絶品「おぶせ庵」のどんこ
栗以外に何があるか。それは、どんこ!しいたけ!です。
え?どんこ?って思うことなかれ。ホント美味しかったですから。
幻のモンブランに出会えなかった北斎館エリアにそのお店はあります。
そのお店は、おぶせ庵。
ちなみに細い道路はさんで向かい側にもおぶせ庵のお店があります。
手前がAlex’s country storeで、その奥がおぶせ庵になっています。
「食べてってよ」と試食を渡されたのがこれ。
どんこの試食。1万個に1個しか取れない幻の椎茸。「天白」
これがホントに肉厚で、「ほんと椎茸?」っていうくらい絶品でした。
侮ることなかれ。椎茸。
思わず買っちゃいましたよ。どんこ。1500円。
それくらい美味しかった。
一度ご賞味あれ。
ちいさんぽの地井さんも来てましたから!
もう一方のお店では、手割のせんべいが売られていて、
いろんな味を試食することができました。
味をしみこませるためにわざと割っていることに、へぇへぇ。
小布施らしく、栗もあって、試食に一つもらいました。
そういえば和菓子屋がたくさんあって、栗菓子はたくさん見るけど、
栗自体はあまり見かけませんでした。
どうでもいいところで行くと、
アトムからゲゲゲの鬼太郎から、なんだかいろいろいました。
それでいいのだ。
かんてんパパショップ小布施店
他には、かんてんパパショップも小布施ではお洒落にたたずんでいました。
あー素敵。
こんな建物の事務所を東京に作りたい!
中も古民家を生かした店内。
かんてんパパらしく、かんてんのお菓子が。
赤ぶどうのかんてんをいただきます。
ボンタン飴のような感じ。
かんてんって健康にもいいし、もっとブレークしてもいいんじゃないかって思います。
街の中にある2つの酒造
食べ物だけじゃなくて、飲み物もありまーす!
桜井甘精堂の斜め向かいに、おっきく「酒」の文字が掲げられたお店がありました。
吉乃川というお酒を取り扱っている酒造でした。
オープンガーデンで通り抜けた酒造ですが、
中で酒を造っている様子をガラス越しに見ることができました。
もう一軒が小布施堂の横にあった市村枡一酒造。
こっちの方が、中がデザインされていて、
奥にはちょっとバースペースもありました。素敵。
そして、何よりデザインされているのがボトル。
碧猗軒(へきいけん)というお酒なのですが、花瓶にもなっちゃいそうなお洒落ボトルです。
(実際実家でこれを花瓶にしてました。。。おぉ、ここだったか、という再会。笑)
四合ボトルで5,000円もしたので、また次回というところでした。
サンクゼールワイナリーでちょこっとジャムやソースを嗜む
酒造もありますが、ワイナリーも小布施にはあります。
でも、小布施ワイナリーはちょっと外れたところにあるんです。
そんな中、
おぶせ庵のちょっと奥にサンクゼールワイナリーというこじゃれたお店を発見しました。
こちらにワイナリーがあるわけではなく、
長野県の飯綱町にワイナリーがある会社の支店です。
ワインも売っていますが、イカスミソースとかトマトクリームソースの試食が美味しかったです。
タルタルソースも美味しかったなー。
小布施ワイナリーにも行きたかったけど、それはまた次回に。
素敵カフェで一休み。店の人にも癒されました。
そんなこんな、広い町内ではありませんが、
ふらふらしながら食べ歩きしている、飽きずに時間を過ごすことができます。
疲れてきたなーって思ったら、いいカフェありますよ。
古民家自家焙煎所「マルテ」の自家焙煎珈琲
一軒目はマルテ珈琲です。
ゲストハウス小布施の横を抜けていった奥にお店があります。
ゲストハウス前の庭の奥に「テ」が○で囲まれたロゴが見えるのがマルテ珈琲です。
昔の蔵を改装した雰囲気のある造りをしていました。
小さく、「営業中お気軽に入りください」の看板。
中には焙煎機が置いてあり、
ここで焙煎した豆が、奥のお洒落なブラックのパッケージに詰められ売っています。
いい雰囲気だなー。
カフェというより焙煎所で、席は数席ですが、
美味しいドリップコーヒーを一杯280円で頂くこともできるので、
ゆっくり休むというより、一杯飲む、あるいはテイクアウトする際におススメのお店です。
しかも、宿も取らずに旅をしていた僕たちが宿に困っていると、
一緒に宿を探してくれたり、あちこちに電話をかけてくれたりしました。
もう、その心温まる優しさにも感動した一軒でした。
お洒落古民家カフェ「珈芽」でコーヒー
そして、もう一軒は、マルテ珈琲のホントすぐ隣にあるカフェ、珈芽です。
道路沿いにいい感じの看板が立っていて、奥にさらにいい感じの古民家が見れます。
あー、もうこれは間違いないでしょう。
早朝からやっているようで、早速中に入ってみます。
たっかい天井がむき出しになっています。素敵すぎる。
メニューはエスプレッソからココアまで。
お隣でコーヒー飲むしなーと悩んでいるとそれを察したのか、
「オリジナルコーヒーなら、マルテさんで飲んだらいかがですか?
うちも豆はマルテさんですし、向こうでも美味しいコーヒー入れてくれますし。」とのお言葉。
おぉ。お客様を他に送るってなかなかできることじゃないと思うんですよね。
謙遜もあると思いますが、街の中の横のつながりを感じましたし、
その優しさが、この小布施という街を創っているのだな、と感じました。
ホント温かみのある店内。
こういう古民家カフェ人気あるだろうなー。
しかもちょこっとプライベート空間ものぞかせていただいたら、さらに素敵な空間が!
テーブルが囲炉裏のようになっていてホント素敵でした。
昔ながらの風景や美味しい食なら他でもあると思うんですけど、
この2軒のカフェの優しさが、自分が小布施に惹かれた一番のポイントでした。
好きです。小布施。
地元民に愛される美味しいとんかつや味響
そんな大好きになった小布施に縁あって一泊することになりました。
ご飯どこで食べようと思って向かった先は、
マルテ珈琲さんでおススメいただいたとんかつ味響さん。
20時ぎりぎりに、何とか滑り込めました。
中は広々ゆったりした雰囲気でした。
何がいいんだろう。
ヒレカツライス?ヒレ定食?ロース定食?ヒレカツ丼?
悩みます。
まずは、志賀高原ビールを頼みつつ。
結果が、一つは、味響ヒレ定食3切れ1,350円。
このヒレカツがまじ柔らかくておいしかったです。
東京でも間違いなく戦える。
もう一つは味響ロース定食1,240円。
これも、ホント美味しい!ソースかつやばい。
ちなみにヒレカツ丼(1,030円)には温玉もついてきてました。
レベル高いな。小布施。
そんな小布施の空は見上げると大量の鳥。
最後は多くの鳥に見送られ、小布施の地を後にしたのでした。
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