昔むかーし、小田急線を使って高校に通ってました。
その頃通過していた経堂にあるお店がミシュランを取ったなんて!
穴場感もあるんじゃないかと思い、思わずお邪魔しちゃいました。
いやー、なんか経堂の駅も変わったなぁと思ってたら、
商店街は昔ながらの雰囲気で、安心しました。
六本木や銀座や西麻布とは全く違う空気が経堂には流れています。
そんな経堂駅から伸びる商店街の徒歩すぐのところに気楽寿司さんはありました。
看板に書かれた電話番号が7桁なあたりに歴史を感じます。
そんなお店構えはモダンに改装されていました。
暖簾をくぐると、テーブル席1つとカウンターというこじんまりした店内。
テーブルは今は貸切の時以外は使っていないということでした。
カウンターに座って、コースを選びます。
握りに2コース、あとは、つまみ付きのおまかせがありましたが、
せっかくなので9000円のおまかせを注文。
9,000円ってリーズナブルだなぁ。このレベルのお店にしては。
そして、乾杯はビール。ひさーびさのビールで乾杯です。
お通しは、そら豆。
ここから、喜楽劇場が幕を上げます。
ヒラメ、そして、左っ側がヒラメの縁側。
「縁側ってこんな感じなんだー」ってリアクションしてたら、
普通の寿司屋に出てくる奴は、「あんなん縁側じゃない」ってさらりと言ってました。
おぉ、なんか期待できそう。
そして、つまみの時は、お口直しのカイワレがお皿におかれました。
あぁヒラメ美味しい!幸せです。
縁側も、食感がすごい。これ美味しいなぁ。
続いては、赤貝。貝好きなんですよねー。
そして、早々に日本酒へ移行。
トクトクトク。
おっとっと。
なんでこんなに、魚と酒って合うんでしょうね?
ここで出てきた、焼き白子とまた酒が合うのなんのって!
火は通ってるけど、中はとろりんとして美味でした。
カウンター奥に眠る数々の包丁がなせる芸術。
続いては、ホタルイカ。
大葉とごま油と落花生と生姜をジェノベーゼ風に仕上げたって言ってた気がします。
ジェノベーゼって聞いたことはよくあるけど、何かよくわからなかったりするけど。
いやー、これ、お酒も進んじゃいます。
ちなみに、日高見の人は、全部の寿司屋を食べまわったくらいのお寿司が大好きらしい。
そして、寿司屋のために作ったお酒だから、魚と合うのだとか。
ではそれで。
次に出てきたのが、ミシュランぽかった。
ここにきて、も、もなか!?
・・・と思いきや、あん肝!
これがまぁ合いますこと!
こういう、洗練されたそのお店ならではの創意工夫が、
ミシュランのポイントなんじゃないかって思うのです。
こちらは、牡蠣。
深めに炙って芯は残しつつ海苔をかけたもの。
海水と同じ濃度で2分ほど茹でて、冷やしたのだとか。
基本、牡蠣は生が好きだけど、これは美味しかったなー。
ちなみに、白子でもポン酢、酢飯でも酢を使い、この時期酸っぱいのもが増えるから、
牡蠣はポン酢じゃなくて、海苔にしたのだとか。
なるほど〜。
こちらは、白魚。
充実のつまみたちです。
次に、ご主人が何やらスープをかけています。
じゃーん。
桜ますと淡路玉ねぎのゆず出汁スープかけ。
ゆずがとてもすっきりしていい感じです。
思えばどんどんいっちゃってました。
次は、色鮮やかな、蒼空に。
農大が近いこともあって、醸造学科出身者のお酒も多いようです。
ここで箸休めのぬか漬け。これにてつまみは終了。
いやーマジうまです。
ここから握りに移ります。
1週間くらい寝かせたマグロ。
ここでも喜邑のように熟成系か!ま、喜邑ほどではないかな。
ねっとりして旨味が強く、美味しい。
お次は中トロ。とろける〜
寿司にうつってもお酒は進みます。
小肌。
この小肌も肉厚で美味しかったー。
こちら、何だと思います?一瞬わかりませんでした。
サヨリです。
美味しいだけじゃなくて、美しい。
アオリイカも、ねっとりしてて、でも包丁が入っているからサクッといただきました。
いやー、つまみも握りも酒もうまい!
花ワサビの酢漬けで再びの箸休め。
さぁラストスパートで、ハマグリのお寿司。タレがうまかったー!
こちらはエビ。カメラのレンズも感じ取ったのか、さらにキラキラしてまいりました。
うに。甘くてうまーい。
たまご。
そして最後は、とろけるアナゴ!
バーッと走ってきて、最後は、タレ、うに、たまご、タレとあま〜く締めくくられました。
最後に、お味噌汁が出てきて、ほっと一息。
大満足の、喜楽劇場でした。
んー、でも名残惜しい。
ここは寿司大方式行っちゃうか!
ってことで最後に、もう一貫お好みで追加しちゃいました。
マグロ!!
いやー、ほんと美味でした。
こんなお店が経堂にあったとは。
また今度来たいと思います。
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